決済代行を利用すればカード払いにも簡単に対応できる

近年、小売業界ではいわゆるキャッシュレス決済の普及が著しく、クレジットカードやバーコード決済などで商品を購入したりサービスを利用したりするのが当たり前になっています。そのため、これまでは現金払いにのみ対応していた事業者などでも、キャッシュレスに対応した決済手段を導入する必要が生じてきました。ただ、小規模事業者にとってはそうしたシステムを独力で導入するのはなかなか大変です。クレジットカード払いに対応するには各カード会社に加盟申請をしなければなりませんし、スマートフォンのアプリを使った決済などはそれを実現できるだけの通信環境を整備する必要があります。

そのため最近では、こうしたシステムづくりを外部に委託することのできる決済代行と呼ばれるサービスに注目が集まっています。決済代行は、各種の決済手段を導入するに当たってその準備に必要な諸手続きや、運用開始後の各種定例事務を代行あるいは支援してくれるサービスです。以前はもっぱらクレジットカード会社とのやり取りを取りまとめて代行するサービスが中心となっていましたが、現在ではバーコード・QRコード・ICカードなど、さまざまなタイプの決済手段へも対応できるようになりました。さらに、インターネット通販を営む事業者に対してウェブサイト内に決済システムを構築する際の技術的な支援を提供してくれる決済代行会社などもあって、十分な人手を確保するのが難しい事業者にとって大きな助けとなっています。