FXとストップロスの設定

FXというのは、つまるところ、外貨を安い価格のときに仕入れて、高くなったら売り払うということのくりかえしで収益を得るしくみといえます。このような価格変動ですが、かならずしも狙った方向になるとは限らず、たとえば円安を見込んで円を売って米ドルを買ってはみたものの、意に反して円高方向の値動きとなってしまい、含み損を抱えるということもあるのです。こうしたことは、経験を積んだFXのトレーダーであってもおなじことで、百発百中というのは、FXの世界ではまず望み得ないと考えなければなりません。FXでは含み損を大きくしないために、適切なストップロスを設定するいうことが、きわめて重要になります。

含み損を抱えた状態であったとしても、いずれは価格変動の方向が反転して、含み損が消える可能性はあるわけですが、そこまで待っているあいだに、証拠金の残額が足りなくなってしまい、全額ロスカットになってしまったのでは、元も子もないことになります。そこで、実際にポジションを取った方向とは反対の方向に数十銭程度の価格変動があった場合には、損をしたとしても、その段階で決済をしてしまうように、あらかじめ注文を入れておくわけです。そのことによって、含み損が極端に膨らむおそれがなく、損失を最小限におさえることができるわけです。いったん損をしたとしても、価格変動というのはいつでも起きるものですので、またトレードで収益を出して取り戻せばよいという考え方です。